「ブロックチェーン」や「仮想通貨」という言葉を聞いたことがあっても、それが自分にどう関わるのか?いまいちわからないですよね。
そこで今回は、ブロックチェーンが私たちの未来にどんな風に関わりそうなのか?できるだけ専門用語を使わないでお伝えしてみたいと思います。
※「ブロックチェーン」は使います
ブロックチェーンって何?については、改めて記事にしたいと思っているので★、今日のところは、
ブロックチェーン=システム(仕組み)
という理解で読んでいただければと思います。
ブロックチェーンはお金のやり取り以外にも
ブロックチェーン→仮想通貨→お金と思ってしまいますが、ブロックチェーンというシステムはお金のやり取り以外にも活かせるのだそうです。(私も知りませんでした…)
そして、それが私たちの未来の生活に関わってくるようなんです。
仮想通貨も含めて「ブロックチェーンでこんなことができるみたいです」を5つご紹介します。
- 仮想通貨の発行・管理
- 偽装防止
- 偽造防止
- 著作権保護
- 医療情報管理
ブロックチェーン(システム) | |
①仮想通貨の発行・管理 | |
例 | ・ビットコイン ・アルトコイン(イーサリアム/モナコイン/リップル など) |
②偽装防止 | |
例 | ・野菜の産地 ・果物の産地 など |
③偽造防止 | |
例 | ・ブランドバッグ ・ブランド時計 など |
④著作権保護 | |
例 | ・映画 ・イラスト など |
⑤医療情報管理 | |
例 | ・患者さんの病歴 ・服用している薬 など |
遠くの世界の話かと思っていたら、けっこう私たちの身近なところにも関わってきそうです。
特に食品関連は多くの人に関係してくると思います。
少し前のことですが、野菜の産地偽装のニュースがありましたよね。国産の冷凍野菜だと思ったら、中国産の野菜が混ざっていた件です。
私たち消費者は、パッケージに記載されているものを信じるしかないのですが、その記載がウソだったらどうにも見分けでつきません。
ブロックチェーンが農業分野で活用されると、偽装を防ぐこともできるようになります。
食の安心安全も守ってくれるシステムと思っていいと思います。
ブロックチェーンで何ができるの?
もう少し具体的に見ていきます。
ブロックチェーンは、情報の管理・保存ができるシステムなので、野菜の生産~加工~流通~販売までの情報を管理できるようになります。
今、野菜の情報は、
- 生産者:Aさん
- 加工業者:B社
- 流通業者:C社
- 販売店舗:Dスーパー
という感じで、それぞれで管理していますよね。
複数の業者が関わりそれぞれの情報をそれぞれで管理している中で、どこかで産地を偽装されてしまったら消費者は気づけません。
ブロックチェーンは、野菜の1.生産~2.加工~3.流通~4.販売の一連の情報をみんなで一元管理できるイメージです。(正確には”一元”ではないですが今日はイメージをつかんでいただければ)
〈今〉野菜の特定の情報を/それぞれの業者が/それぞれの方法で管理
〈未来?〉野菜の一連の情報を/関わるみんなで/誰でも見える状態で管理
それでも野菜の産地を偽装しようとすると?
残念ながら、世の中善人ばかりではありません。何とかして偽装しようとするとどうなるのか、考えてみます。
ブロックチェーンの仕組み上、前後の情報ブロックがチェーンという概念でつながっているので、どこかで偽装しようとするとその前の情報を偽装しないとなりません。
例えば、1.生産者Aさんから出荷された野菜を、2.加工業者B社が産地偽装しようとした場合。
「2.加工」の一つ前の「1.生産」情報も偽装しないとならないということです。
「2.加工」で偽装しようとすると・・・
1.生産
2.加工 ※ココで産地偽装しようとする
3.流通
4.販売
↓
「1.生産」の情報も偽装しなくてはならず・・・
1.生産 ※ココも偽装情報に変更
2.加工 ※ココで産地偽装
3.流通
4.販売
「2.加工」だけちょこちょこっとデータをいじれば済む話ではありません。
「なーんだ、ブロックチェーンの仕組みでも偽装できちゃうじゃないの」と思ってしまいますが、偽装・書き換えをしようとしても、これが実質不可能。
「1.生産~4.販売」情報を管理・保存することになるのが、世界中の端末だからです。世界中。
今、野菜の情報は関わる特定の業者が管理していますよね。
ブロックチェーンは世界中の端末で、参加者みんなで管理、という特徴があります。
世界中の端末にアクセスして、書き換えるのは相当難易度高い。改ざんは困難。
しかも、それぞれの端末は、それぞれ方法でセキュリティ対策しています。(管理する情報はみんな同じでも、セキュリティ対策は違うらしい)
そういう意味で実質不可能と言われています。
ブランドバッグの偽造防止にも役立つ
また野菜以外にも、売り買いが繰り返されるブランドバッグでも偽造防止に役立つと言われています。
今はシリアルナンバーで管理されていると思いますが、ブロックチェーンというシステムで管理することで、どこで作られてどこのショップで販売されたか?だけでなく、その後中古の売買も記録することが可能。
そのブランドバッグが本物という証明にもなるようです。
ブロックチェーンと私たちの快適な未来
野菜の産地やブランドバッグで考えてみました。ブロックチェーンの活用によって、食の安心安全や買い物の安心にもつながるようです。
また、病歴や服用している薬の情報もうまく管理されることで、病院同士の連携ミスやヒューマンエラー防止、時短にもなりそうです。
(医療とブロックチェーンの掛け合わせに否定的な意見もあるみたいですが、今日は触れません)
少しはブロックチェーンを身近に感じていただけましたか?
これをきっかけに少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。
この記事は、リアルタイムで学びながらまとめています。
表現には注意していますが、この後さらにインプットを続ける中で、別の表現や例を使用した方が分かりやすそうな場合、追加修正をしていきます。