結論から言うと、
金融商品に投資できる環境なら、
投資はした方が良いです。
それだけで、老後の資金を
どうにかしようとするのは
オススメしませんが、
お金の勉強にもなるので、
少額からでも良い経験になると思います。
「貯蓄から投資へ」
今日は、約10年前から国が掲げている
スローガン「貯蓄から投資へ」の
本当の意味を考えていきます。
これから投資をする方、
投資を検討している方に
お読みいただきたい内容です。
国に文句を言うつもりは
全くありませんが(笑)
(言うだけでは変わらないですし)
頼れるのは最終的に自分だなって
思っていただけると思います。
国が「貯蓄から投資へ」と言い始めた理由
「貯蓄から投資へ」は、
銀行預金の金利も低いから、
銀行にお金を置いておいても増えないし、
公的年金だけではまかなえないので、
自分たちで老後資金を準備してね
という国からのメッセージですが、
これは全然親切な発信ではありません(笑)
メッセージの発信者には
何かしらのメリットがあります。
この場合は、何でしょうか?
「貯蓄から投資へ」国のメリット
国民には伝えたから、
国が老後をまるまる保障しなくて良い
ではなく・・・
国のメリットは、税収です。
株や投資信託の売却益や
配当や分配金に税金がかかります。
例)株式運用を100万円していて、
120万円になったので売却。
20万円の利益を出したら、
20万円に20.315%が課税されます。
(平成26年~平成49年の税率)
税額 40,630円!
けっこうしっかり持っていかれますよね^^;
損失を出した場合は、
まるまる自分の損です。
あの非課税制度を活用すれば?
NISA(ニーサ)という、
少額投資非課税制度が
2014年からスタートしました。
それを活用すれば、非課税!
でも・・・
非課税枠は運用資金が
1年で120万円までなのです。
NISAがあまり広がっていないと
言われていますが、
本気で資産運用したい人は
120万円じゃ・・・と思っています。
しかも、有効期限は5年。
5年後には、売却するか、
移管という作業をしなくてはいけません。
40歳の5年後は、まだ45歳ですし、
50歳の5年後は、まだ55歳です。
有効期限がのびるか、
期限ナシになるかしてくれないと、
投資家にとって大きなメリットはなさそうです・・・
NISAは意味ない?
では、NISAでの資産運用って意味がないのか
というと、そうではありません^^
NISAでも(通常の口座でも)、
学べることがたくさんありますので、
この記事の最初でもお伝えした通り、
できるならした方が良いです。
貯蓄は意味ない?
国は「貯蓄から投資へ」と言っているし、
銀行に置いておいても増えないし、
物価が上がると目減りするって聞いたし、
もう貯蓄って意味がないの?
と思ってしまう方もいると思います。
そんなことありません!
預貯金の最大のメリットは「流動性」です。
もしものときのために、
預貯金のようにすぐに用意できるお金は必要です。
ケガや病気で入院することになったとき、
まず10万、20万必要になることもあるでしょう。
また、病院代だけでなく、
その期間働けないので、
収入面も不安になると思います。
そのあたりも含めて、
まとまった金額を持っておくのは
とても有効なことです。
そうすれば、医療保険も所得補償保険も
不要ですね^^
(これは、ライフプランや家族構成にもよりますが)
「貯蓄は無意味」のように
言われることがありますが、
それは金融商品を売りたい人たちの
うたい文句ですので、気をつけましょう。
貯蓄も必要、投資も必要です。