確定拠出年金などの資産運用に共通することですが、
全ての人が絶対に買った方がいい、
始めた方がいい、というものはありません。
同じ年齢でも、子どもの教育費は?
住宅ローンは?今後の人生のイベントは?
と、その人によってちがってきます。
そして、年齢や環境が同じでも、
リスクの耐性によって結論は変わってきます。
イデコ(個人型確定拠出年金)は、
多くの人にメリットのある制度ですが、
「わたしは入った方がいい?」
「やめた方がいい?」ということを
細かい条件は置いておいて、
シンプルに考えたい女性のために、
3つの基準を紹介します。
あなたはイデコに加入した方がいい?
得する?損する?
その基準は3つです。
・お金を出す(拠出)期間
・所得税
・リスク
一つずつ見ていきますね^^
1.お金を出す(拠出)期間はどれくらい?
資産運用は時間が味方をしてくれます。
なので、お金を出す期間は大事な基準です。
イデコ(個人型確定拠出年金)は拠出が60歳までなので、
何年運用できるかがポイントです。
節税できるとは言っても
どうしてもかかってしまう手数料があるので、
5年以上運用できることが望ましいと思います。
拠出期間が5年未満、でも、
資産運用したいという女性は、
NISA(少額投資非課税制度)を
検討してみてください。
5年以上拠出期間があること
2.所得税を払っている?
あなたが今、所得税を払う収入を得ているかどうかです。
節税のその中身の一つは、所得税です。
2017年1月から、専業主婦も入れるようになりましたが、
所得税を払っていない専業主婦の方や、
年収を103万円で調整している女性は、
制度の恩恵は少ないのです・・・
と言っても、恩恵はゼロではありませんが、
この場合は、家計全体で考えて、
所得税を多く払っているご主人が加入することを
検討されるのもいいと思います。
今、所得税を払っていること
これから、所得税を払う年収を得る予定の方も
今からこの制度のことを知っておくことは
有効なことです。
3.リスクは取れる?
元本が割れる可能性があることが耐えられない人は、
資産運用にはあまり向いていません・・・
誰でも自分のお金が減ることはイヤですが(笑)
ある程度リスクを取らないと、
増えることもないからです。
イデコ(個人型確定拠出年金)は、
2種類の商品があります。
1.元本確保型商品(預金、保険)
2.元本変動型商品(投資信託)
元本確保型商品も選ぶことができますが、
この制度の恩恵を受けるためには、
100%元本確保型商品はオススメしません。
投資信託も組み込んで運用する
「銀行に預けておくより」は間違い
「利息もつかないし、銀行に預けておくより
イデコで預金を選んだ方がいい」
と聞いたことがあるかもしれません。
これは、利息しか見ていないので
少し危険な視点です。
銀行や郵便局の預貯金の一番のメリットは、
いつでも引き出せることです。
確定拠出年金は、60歳以降にならないと
お金を出すことができません。
なので、利息だけを見て
確定拠出年金を選んでしまうと、
いざ必要になったときに
自由に引き出すことができないので、
注意が必要です。
ですが、イデコで、
毎月何十万円も拠出できるわけではないので
ある程度の預貯金を持っておいて、
それ以外のお金をイデコで積み立てるのは
アリだと思います。
ある程度の預貯金の金額は、
・5年以内に使う予定のあるお金
・いざというときのためのお金
以外のお金で考えたらいいのかなと思います。
まとめ
1.お金を出す(拠出)期間はどれくらい?
→5年以上拠出期間があること
2.所得税を払っている?
→今、所得税を払っていること
3.リスクは取れる?
→投資信託も組み込んで運用する
この3つをクリアされた方は、
この制度の恩恵を受けることができる
=得するので、
どんな金融商品を運用する?
どの金融機関で運用する?
と次のステップを考えてみたら
いいのかなと思います。