お金(お札)は紙切れなのに、よく
「お金に愛される自分になろう」
「お金に好かれる体質になろう」
と、聞きます。
もう少し広げると、「お金に働いてもらう」という表現もあります。
お金には感情も、手足も脳みそもついていないのに^^;
自然にお金が舞い込んでくる金運アップや、資産運用の比喩だと言われればそうなのですが(笑)
ほとんどの人は比喩だとわかっていても、中には比喩だと思っていない人もいますよね。
でもそれも自然なことです。
なぜなら・・・
お金と感情は密接な関係
※ここでは、お金=お札でお話しますね
お金という紙切れは、人間が感情を乗せて使っているので、お金に感情があるように感じてしまいます。
お財布から、お札やクレジットカードを出すときを思い浮かべてください。
良いことがあった日
「今日は良いことがあったから、ケーキでも買って帰ろう♪」
とか、
「気分がいいから、買い物をしていこう♪」
または、子どもや(お小遣い制の)夫に、プチボーナスをあげるなど、経験があると思います。
イライラした日
反対に、仕事で嫌なことがあった日や、うまくいかないことがあったときは、
イライラしてストレス発散のために、買い物をたくさんしてしまう、ということもあると思います。
「買い物をしてスッキリしたい」「買い物をしたらスッキリした」というあれです。
(ちなみに、わたしにはこの感覚はナイです)
こんな風に、感情を乗せているので、お金に感情があるように見えてしまうのです。
「なんて現実的でつまらない解釈!」と思う人もいるかもしれません。
でも、現実世界でわたしたはお金を使っていますよね。
夢の世界ではお金を使えません。
みんなが大好きな”夢の国”ではお金を使えますが(笑)
なので、現実逃避のふわふわ思考でいるより、ここはやっぱり現実を見た方がいいです。
「お金は使ったら入ってくる」は間違い
お金の専門家に限らず、起業コンサルやカウンセラーでも言っているのを見かける、「お金は使ったら入ってくる」説。
これは間違いです。
あなたにお金を使わせるために、言っています。
あたかも、お金を使ったら自然に収入が増えるようなニュアンスで言いますが・・・
そんなわけはありません。
「前から気になってた(高価な)バッグを買ったら、臨時収入があった♪」
→お金を使ったら入ってきた
「お財布セッションを受けたら、その後商品券が当たった♪」
→お金を使ったら入ってきた
こういう解釈をする人もいますが、タイミングの話ですよね。
「これは無駄遣いなんかじゃない」とお金を使った正当な理由が欲しいだけです(笑)
では、お金は使わなくても入ってくるのかと言うと、そうでもないです。
(どっち!?という声が聞こえそう)
「お金は使わないと入ってこない」これは合っています。
言い換えると、投資に対してリターンがあることを言っています。
投資なくしてリターンはないので、「お金は使わないと入ってこない」という考えは成立します。
つまり、それが投資ならリターンがあって、浪費なら金銭的なリターンはありません。
(好きなバッグを買った充実感はあるかもしれないですが・・・)
ザ・現実逃避
お金に悩む人ほど、最終的に非現実的なことに頼りがちです。
一人で思い悩んで精神が病んでしまうなら、誰かに相談して少しでも気持ちが晴れる方がいいですが、
現実的な問題であるお金に対して、愛されようとか、好かれようとか、非現実的なことを求め始めてしまったら、注意が必要です。
それは、ただの現実逃避。
お金に愛されようとする前に、お金の本当の問題は何なのか?について向き合った方が良いでしょう。