2017年1月から加入対象者が拡大され、
一部では話題になっている
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)。
今日は、30代会社員で、
住宅ローン控除を受けている家庭の
ケースで考えていきます。
主婦の方は、まずはご主人が加入することを
検討されるといいのかなと思います。
ご主人がすでに会社で「企業型」の
確定拠出年金に加入している場合、
この「個人型」にも加入することで、
年金の上乗せができます。
<このブログを読むために抑えておきたいこと>
◆メリット
メリット1 所得税、住民税が減る
メリット2 運用中に得られる運用益が非課税
メリット3 受け取るときに税制の優遇がある
メリットを詳しく知りたい方は、
こちらのブログの「どんなメリットがあるの?」を
お読みください。
◆掛け金の拠出はいつまで?
60歳になるまで
※60歳になると加入資格を失う
※加入資格を失うと受け取りが可能
では、さっそく見ていきましょう。
住宅ローン控除を受けている30代会社員【その1】
ここがポイント☆
加入期間が20年を超えること
住宅ローン控除を受けている場合、
メリット1の所得税が減るメリットは
ない人が多いですが、住民税の節税効果はあります。
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住宅ローン控除とは・・・
住宅ローンの残高に対して
一定の率が税額控除される仕組み
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メリット2の運用中に得られる運用益が
非課税という恩恵は受けられます。
メリット3の税制の優遇の中の
「退職所得控除」で受け取ると
恩恵を最大限に受けられます。
なので、「退職所得控除の非課税枠」を
考えて加入することもアリかもしれません。
そのためには加入期間が
20年を超えることがポイントです。
非課税枠(退職所得控除)で受け取る
◆加入期間20年以下
加入1年—40万円
◆加入期間20年超える
1年—70万円
例:加入期間28年の場合
40万円×20年+70万円×(28-20)年=1,360万円
非課税枠は、1,360万円です。
どうしたらいいの?
住宅ローン控除は10年で終わるので、
それまでは、非課税枠のメリットのために
加入しつつも掛け金を少なく抑えておき、
住宅ローン控除の後は
老後の資産作りのために
掛け金を増やしていくものいいですね。
住宅ローン控除を受けている30代会社員【その2】
ここがポイント
加入期間が20年を超えること
教育費がかかる場合
子どもがいて教育費もかかるので、
すぐには掛け金を用意できない場合は、
住宅ローン控除で所得税控除を受けているので、
このタイミングではいったん保留にして、
30代後半で加入することを検討しましょう。
加入期間が20年を超えると、
非課税枠がさらに多くなるので、
この年数が一つポイントです。
住宅ローン控除を受けている間は、
所得税控除のメリットはない人が多いですが、
住民税の節税効果はあります。
メリット2の運用中に得られる運用益が
非課税という恩恵は受けられます。
メリット3の税制の優遇の中の
「退職所得控除」で受け取ると
恩恵を最大限に受けられます。
非課税枠(退職所得控除)で受け取る
◆加入期間20年以下
加入1年—40万円
◆加入期間20年超える
1年—70万円
例:加入期間23年の場合
40万円×20年+70万円×(23-20)年=1,010万円
非課税枠は、1,010万円です。
どうしたらいいの?
一定の教育費を目途をたてて、
30代後半から加入したとして、
住宅ローン控除を受ける場合、
住宅ローン控除(10年)を受けている間は、
掛け金を少なく抑えておきながらも、
非課税枠のメリットのために運用しておきます。
住宅ローン控除を受けた後は教育費を考えつつ、
老後の資産作りのために掛け金を
調整していくといいでしょう。