格差が問題として、よくとり上げられます。
所得格差、収入格差、教育格差、格差社会、貧困格差、老後格差。
確かに、子どもには何の罪もないのに、大人の事情で貧困を押し付けられていたとしたら、それは問題だと思います。
ですが、大人が自分の選択によって格差を生み出していたとしたら・・・?
格差は広がるばかり
少し前に、フランスの経済学者のトマ・ピケティが『21世紀の資本』という本を出して話題になりました。
資本主義の限界の話をしていて、貧富の差は広がるばかりなので、富裕層に課税を、と言っています。
ピケティの本は、分厚く読みにくい・・・という声も多いですが、(わたしもそう思いました^^;)シンプルな公式で表すことができます。
r > g
r リターン
g グロース
r 資産運用から得られた利益
g 働いて得られる所得の伸び率
つまり、長期的に考えたとき、お金の運用から得られる利益は、働いて得られる利益をを超えるという式です。
働くより資産運用していた方が、富を得られる傾向がありますよ、と言っています。
お金も時間も教育も理由にならない時代
額に汗して働くより、資産運用の方が稼げるなんて納得いかない人もいると思います。
でも・・・
「そんなの不公平だ」と言う労働者がいるなら、資産運用をしたらいいと思いますし、「資産運用するお金がない」と言う人は、資産運用するお金をつくればいいのかなと思います。
「お給料はすぐに上がらないから資産運用するお金がつくれない」と言う人は、資産運用するお金をつくるためにはどうしたらいいか考えることから。
スマホやパソコンがあり、インターネットができる人なら、今すぐ調べることができそうです。
今は、お金も時間も環境も過去も教育も理由になりません。
貧困はなくならない
格差=悪としてメディアが情報を流します。
格差社会の報道をあなたはどう思いますか?
「かわいそう」
「お金持ちが貧しい人にお金をあげればいい」
「政府のせい」
本当にそうでしょうか?
政府のせいにしても日常の問題は解決しないですし、かわいそうと思っても、何も変わりません。
お金持ちが貧しい人にお金をあげても残念ながら、貧困はなくなりません。
「お金は使ったらなくなる」という発想の人にお金を渡しても使って終わり、なくなって終わりだからです。
また貧困に戻ります。
※ここでは、自分の選択によって貧困の道に進んでいる大人についてお話しています
ところで、貧困貧困と言いますが、貧困てどんな状態のことを言うのでしょうか?
貧困とは、教育、仕事、食料、保健医療、飲料水、住居、エネルギーなど最も基本的な物・サービスを手に入れられない状態のことです。
極度の、あるいは絶対的な貧困とは、生きていくうえで最低限必要な食料さえ確保できず、尊厳ある社会生活を営むことが困難な状態を指します。
(「国連開発計画(UNDP)-貧困とは」より引用)
こんなふうに定義されています。
日本では、
「相対的貧困率」とは,等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の中央値の半分に満たない世帯員の割合を算出したもの。
なお,絶対的な貧困水準を表すものではなく,所得の中央値の半分を下回る所得しか得ていない者の割合を示す相対的な指標であり,預貯金や不動産等の資産は考慮していない。
(「内閣府男女共同参画局」より引用)
計算上、貧困になっても、実際は貧困だと思っていない人もいるということがあります。
また、計算上、貧困ではなく、貯金がまとまった金額あっても「お金がない、お金がない」と言っている人もいます。
そして、こんな人もいます。
稼いでいてもお金に困ることがある
何億円と稼いだスポーツ選手が引退後、貧乏になってしまう話があります。
中には事業の失敗で自殺してしまった野球選手もいます。
何億円稼いでも、それを運用したり守る知識がないと、支出ばかり増えて手元には残らない、ということが起こります。
貧困格差は、脳みそ貧困が原因
一般の人の話に戻します。
なぜ貧困に陥ってしまうのでしょうか?
・親がお金持ちじゃないから
・子どもの頃、勉強をしなかったから
・お給料の低い仕事だから
その発想が貧困です。
成人したら、親のお財布事情は関係ないですし、多くの人が子どもの頃、お金の勉強をしていません。
仕事も自分で選んで応募して面接に行って、働いていると思います。
誰かのせい、政府のせい、周りのせいにするのは今日で終わりにして、全ては自分の選択の結果と受け止めましょう。
目の前にあるのは、自分がつくりだした世界です。
あなたが貧困にはならないために
この記事を読んでいるあなたは、明日のご飯に困っていないと思います。
でも、「所得格差には反応してしまう」「老後貧困?何だかこわい」とは思っているかもしれません。
貧困はなくなりませんが、あなたが貧困にならないために、できることはあります。
お金の知識を学ぶこと、それを実践することです。
それは本業をしながらでも、身につけることができます。
格差は、お金の使い方の差とも言えます。
お金の知識を学ぶために、お金を使ってみてくださいね。