iDeCo(イデコ)は税制面から、
ある程度の期間、運用できれば
メリットが多いですが、
忘れてはいけないのが手数料です。
「税金が減る」「非課税になる」という
情報だけを聞いていると、
無料で始められそう、というイメージに
なる方もいるかもしれませんが、
どうしてもかかってしまう手数料があります。
内訳をくわしく知りたい方は
読んでいただきたいですが、
とりあえず金額だけ知りたい方は、
金額だけ見てサラーっと流してください。
ポイントは、
・初回
・毎月
・移すとき
・受け取るとき
手数料がかかるということです。
これだけかかる手数料
加入するとき(初回) 2,777円
国民年金基金連合会に支払うお金
加入するとき(初回) 1,000円程度
銀行や証券会社に支払うお金
※金融機関によってかかるところ、
かからないところがある
+
口座管理手数料
運用期間中(毎月) 103円
銀行や証券会社に支払うお金
→国民年金基金連合会へ
口座管理手数料
運用期間中(毎月) 64円
銀行や証券会社に支払うお金
→事務委託先金融機関へ
口座管理手数料
運用期間中(毎月) 500円前後
銀行や証券会社に支払うお金
※その金融機関によって金額が異なる
信託報酬
運用期間中(毎日) ファンドによる
銀行や証券会社に支払うお金
+
移すとき 4,320円
銀行や証券会社に支払うお金
※その金融機関によってかかる場合がある
+
受け取るとき(振込み都度) 400円程度
銀行や証券会社に支払うお金
※その金融機関によって金額が異なる
2017年1月時点の情報です。
思ったよりも手数料の種類が多く、
ややこしく見えますね・・・
スッキリさせます。
それで、 iDeCo(イデコ)の手数料はいくらかかるの?
一番メジャーになりそうなパターンで
計算します。
加入するとき(初回) 2,777円
国民年金基金連合会に支払うお金
+
口座管理手数料
運用期間中(毎年) 8,000円
銀行や証券会社に支払うお金
+
信託報酬
運用期間中(毎日) ファンドによる
銀行や証券会社に支払うお金
+
受け取るとき(振込み都度) 400円
銀行や証券会社に支払うお金
運用期間中に毎年かかるコストは
気になりますね。
8,000円の計算は、今公開されている
銀行や証券会社の手数料で
多いパターンの金額で計算しているので、
選ぶ銀行や証券会社によっては、
年間2,000円程度で抑えることもできます。
反対に、もっとかかる銀行もあります。
金融機関別の手数料はこちらのサイトが
見やすいです。
特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会HP
手数料(口座管理料)を調べる
コストと節税効果
「iDeCo(イデコ)って運用したらお得かも?」
と思って調べ始められたと思います。
この記事では手数料(コスト)の話をしていますが、
そもそもiDeCo(イデコ)は、税金の面でお得な制度です。
さて、これだけかかるコストですが、
節税効果と合わせて考えてみると、
どうなのでしょうか?
加入する初年度のコスト
加入するとき(初回) 2,777円
運用期間中(年) 8,000円
————————————————
コスト合計 10,700円
初年度の節税効果
所得税3,000円
掛け金5,000円/月×12ヶ月×5%=3,000円
初年度はコストがかかってしまい、
例えば、掛け金毎月5,000円の場合、
マイナスになってしまいます。
翌年以降は、
住民税の節税効果が上乗せさせることと、
運用期間中にかかる手数料だけになるので、
プラスになります。
ただし、この恩恵を受けられるのも、
所得税や住民税を払っている方が対象です。
専業主婦の方、年収100万円以下の方は、
所得税や住民税を払っていないので、
この恩恵は受けられないので注意が必要です。
最後に
確定拠出年金は、
老後将来の資金作りの手段として
使えるものではありますが、
考えなくていけないことがあり、
メンドウに感じてしまうかもしれません。
でも、一つ一つ見ていけば、
あなたにとっての正解が出ます。
こちらにも確定拠出年金に関する
あなたの参考になる記事がありますので、
合わせてご覧ください。