2017年1月から加入対象者が拡大され、
一部では話題になっている
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)。
今日は、30代パートで働く主婦の方の
ケースで考えていきます。
まずはご主人が加入することを
検討されるといいのかなと思いますが、
あなた名義の年金がほしい
自分のための退職金をつくりたい
という方はお読みください。
<このブログを読むために抑えておきたいこと>
◆メリット
メリット1 所得税、住民税が減る
メリット2 運用中に得られる運用益が非課税
メリット3 受け取るときに税制の優遇がある
メリットを詳しく知りたい方は、
こちらのブログの「どんなメリットがあるの?」を
お読みください。
◆掛け金の拠出はいつまで?
60歳になるまで
※60歳になると加入資格を失う
※加入資格を失うと受け取りが可能
では、さっそく見ていきましょう。
年収103万円未満の30代パート主婦
パートで働く主婦の方は、
103万円の壁を気にしていると思います。
この103万円は、ご存知の通り、
所得税がかからない年収のボーダーラインのことです。
また年収100万円以下の方は、
住民税もゼロです。
ということは・・・
iDeCo(イデコ)のメリットの一つである、
所得税、住民税が減る(メリット1)
という恩恵が受けられません。
メリットはないの?
メリット1の恩恵は受けられなくても、
メリット2の運用益が非課税は、
投資商品を選んで運用することで、
恩恵が受けられます。
それから、メリット3の
受け取るときに税制の優遇は、
非課税の退職金をつくれるということで、
このメリットは大きいです。
所得税を払わず年収を増やす
今は年収103万円未満で働いているけれど、
働く時間をもう少し増やせそうな女性は、
働き方を変えるのも一つの方法です。
例えば・・・
月2万円の収入アップを目指して
時給1,000円×20時間働く時間を
増やしてみます。
そして、iDeCo(イデコ)で月2万円の
積み立てをします。
そうすることで、所得税を払うことなく
年収を増やすことができます。
気をつけたいこと
夫の会社に家族手当があると、
妻のあなたの年収がアップすること、
103万円を超えることで、
支給がなくなることがありますので、
注意が必要です。
また、あなたが働いている会社が
従業員501人以上の企業の場合、
年収106万円以上になると、
社会保険に加入しなくてはなりません。
お得に働きたい方はこちらもご覧ください。
手取りが下がってしまう?「新106万円の壁」
社会保険の加入はメリットもあります。
年収103万円以上の30代パート主婦
年収103万円以上の主婦の方は、
所得税、住民税を払っていますので、
メリット1所得税、住民税が減る
という恩恵が受けられます。
年収別 税金のメリット
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)に加入して、
月々の掛け金2万円を積み立てた場合の、
税金の面でどれくらいメリットがあるのか、
年収別にみていきます。
年収180万円の場合:年間3.6万円節税
年収150万円の場合:年間3.6万円節税
年収130万円の場合:年間3.6万円節税
小刻みに区切られているわけではないので、
どの年収でも同じ節税効果となりました。
1年で24万円を銀行に預けても、
この金額の節税効果は得られませんので、
大きなメリットと言えそうです。
所得税と住民税以外のメリット
メリット2の運用益が非課税は、
投資商品を選んで運用することで、
恩恵が受けられます。
それから、メリット3の
受け取るときに税制の優遇は、
非課税の退職金をつくれるということです。
運用商品の成績が良く、
思った通りお金が増えたとき、
マルっと非課税なわけです。
これはお得ですね。
加入期間は20年を超えたい
メリット3は受け取るときに
優遇を受けられるのですが、
「退職所得控除」非課税枠で受け取ると
恩恵を最大限に受けられます。
非課税枠の金額は加入期間によって
変わってきます。
非課税枠の計算
「退職所得控除」の非課税枠は、
次のとおりです。
20年を超えると、金額も大きくなります。
◆加入期間20年以下
加入1年—40万円
◆加入期間20年超える
1年—70万円
例:加入期間28年の場合
40万円×20年+70万円×(28-20)年=1,360万円
非課税枠は、1,360万円です。
パートで働きながら退職金がつくれる
掛け金は自分で出すことにはなりますが、
自分のための退職金を準備することができます。
毎月の貯金だけでは不安な方は、
この制度を活用して老後将来に
安心を用意しておきたいですね。