“知る”ことが第一歩^^
今日はちょっとしたマネー講座のような
内容です。
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数字の根拠やデータ参照元は、
最後にまとめてありますので、
気になる方は、リンク先でも
確認できます。
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老後資金でよく見かける「3,000万円」。
老後、ゆとりある生活をしたいなら
これくらい必要と言われますが、
その根拠はどこからきているのでしょうか?
3,000万円の根拠は?
厚労省のモデル年金とゆとりある老後生活費の差額
厚生労働省が発表した、
夫がサラリーマン、妻は専業主婦のモデル年金と
生命保険文化センターのアンケート調査(H16)の
「ゆとりある老後の生活費」の差額、
そして、予備費も含めた数字が3,000万円とのこと。
夫婦のモデル年金-(生活費+予備費)=3,000万円
でもこれは10年以上前の
データに基づいた数字で、
当てはまる人もいますが、
当てはまらない人もいます。
今のデータで見てみます^^
(毎年、調査発表されていない
データもあり、全てが平成28年の
数値ではありませんので、
ご注意ください)
ゆとりある老後の生活費
実際にわたしたちが受け取る年金額は未確定です。
なので、今年のモデル年金で計算します。
・厚生労働省が発表した夫がサラリーマンの夫婦の
モデル年金が月額22万1,504円(*1)
・生命保険文化センターの平成25年のアンケートで
ゆとりある老後生活費は平均35万4,000円(*2)
↓↓
モデル年金から、ゆとりある老後の生活費を
引いた差額は・・・
22万1,504円-35万4,000円=▲13万2,500円
公的年金だけでは、月13万2,500円が不足、
65歳~90歳(25年間)まで生きると計算すると
3,975万円が不足です。
ここで言う<ゆとり>とは、
旅行やレジャー、趣味や教養、
日常生活費の充実などを指しています。(*2)
ゆとりある老後をおくるためには
夫婦で<ゆとりある>老後の生活を
おくるために、公的年金以外で、
あと3,975万円必要です。
(90歳まで生きるとして)
退職金や確定拠出型年金、
すでに運用している資産がある方は、
ここから引いてください^^
夫はサラリーマン。
でも退職金も確定拠出型年金も、
資産運用もしていなくて、
貯蓄もゼロで、
これからお金を貯めるとしたら?
というケースで考えてみましょう。
今、35歳の場合
老後の年齢は、ここでは65歳とします。
(参考*3)
今、あなたが35歳で、
老後まであと30年ある場合
3,975万円 ÷ 30年 = 132万5,000円
1年、132万5,000円の貯蓄が必要です。
1ヶ月では・・・
132万5,000円 ÷ 12ヶ月 = 11万500円
退職金なし、現在貯蓄なしで、
ゆとりある老後をおくりたい場合、
毎月約11万円の貯蓄が必要になってきます。
今、45歳の場合
今、あなたが45歳で、
老後まであと20年ある場合
3,975万円 ÷ 20年 = 198万7,500円
1年、198万7,500円の貯蓄が必要です。
1ヶ月では・・・
198万7,500円 ÷ 12ヶ月 = 16万5,600円
退職金なし、現在貯蓄なしで、
ゆとりある老後をおくりたい場合、
毎月約16.6万円の貯蓄が必要になってきます。
最後に
ここでのゆとりある老後の生活費は、
前半でもご紹介したとおり、
35万4,000円で計算しています。
「こんなにかからない」という人も
いると思いますので、
目安として参考にしていただければと思います。
毎月のように旅行に行けることが
ゆとりだと考える人もいれば、
旅行は年に1~2回行けて、
日々、好きなものを食べることが
ゆとりだと考える人もいます。
毎月の生活費が5万円変わってくるだけで、
1,500万円ちがいますので、
平均値や一般論に惑わされず、
ご自分の数値をぜひ計算してみてくださいね^^
*1 厚生労働省
平成28年度の新規裁定者(67 歳以下の方)の年金額の例
*2 生命保険文化センター
老後の生活費はいくらくらい必要と考える?
*3 生命保険文化センター
「老後」とはいつから?
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