保険商品は保険であって、貯蓄ではありません。
「貯蓄にもなるし・・・」と思って保険を検討中の方は、参考にしていただければと思います。
見えにくいのですが・・・保険は手数料がかかっています。
貯蓄としては非効率です。
また、普通預金、定期預金は、ペイオフという預金保護の仕組みがあり、金融機関が破たんした場合、預金者を保護する制度があります。
金融機関ごとに預金者一人あたり、元本1,000万円と利息が保護されますが(※外貨預金は対象外)、保険は、このような仕組みはありません。
あまり語られませんが、保険会社の破たんのリスクがある、ということです。
保険会社が破たんしたら?
とは言え、ゼロ円になってしまうのではなく、破たんしたときの補償対象契約の責任準備金の90%までが保護されます。
(責任準備金はこのあと説明します)
注意しなくてはいけないのが、保険金額の90%ではないということです。
そして、90%までなので、90%完全に保護されるとは限りません^^;
責任準備金とは?
責任準備金は、次の式で表せます。
責任準備金 = 将来の保険金(給付金)の予定額 - 将来受け取る保険料収入
責任準備金は、将来保険会社が支払う保険金や給付金の予定額から、将来保険会社が受け取る予定の保険料収入を差し引いて求められます。
何だか、難しくなってきましたね(笑)
まとめると・・・
保険は、ペイオフ(預金保護)のような仕組みがありません。
保険会社が破たんするリスクがあり、保険会社が破たんした場合、責任準備金の90%までが保護されますが、90%保護されるのではなく、90%までです。
また、責任準備金は保険金額ではないので、注意が必要です。
ということで、保険商品は保険であって、貯蓄ではありません。
今、保険に入っている方を少し不安にさせてしまったかもしれません。
今、保険に加入している人で責任準備金が知りたい場合は、生命保険会社に直接確認する、または、生命保険会社から届くお知らせに記載されていることがありますので、そちらをご確認ください。